高周波ハンダゴテとは

1. コストの削減
この優れた温度特性は、従来のハンダゴテに比べ2割から3割の作業効率アップを可能とします。また、コテ先端部への集中加熱方式を採用している為、少ない消費電力で高い熱量を出力することができ電気代の節約にも貢献できます。

2. 自動熱量制御機能
作業途中に熱量の必要なアースパターンや電源部をハンダ付けする際、今までは設定温度を高くするか熱量の高いハンダゴテと交換して対応していましたが、高周波ハンダゴテはコテ先にかかる負荷に応じて必要な熱量を供給するので微細パターンからアースパターンまで1本のコテ先で作業が可能です。また、ヒーター温度の安定性は静止空気中±1.1℃と高いため、常に一定の温度で作業できます。

3. 使い勝手の良さ
軽量さと握りやすさを追求したコテグリップ設計により、ハンダ付け作業の快適さの向上を実現しています。ハンダ付けポイントからグリップ部までの距離を大幅に近付けたにもかかわらず、先端集中加熱方式はグリップ部分まで熱する事が無く、長時間の作業も苦になりません。コテ先の交換も付属の耐熱パットを使用する事により、熱が冷めるのを待つことなく交換ができます。

チップカートリッジの発熱原理

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1. チップカートリッジを構成している部品は右記図です。発熱する部分はヒーターエレメントです。本体で発生した高周波は特殊線を通って誘導コイル部に導かれます。コネクター部はチップカートリッジとコテホルダーの結合部で差し込むことにより結合されます。

2. ヒーターエレメントは、銅製のコア部に鉄とニッケルの合金を特定の厚さでメッキしてあります。この部分の外側に高周波を特殊線のコイルで導きます。

3. 誘導コイルに高周波が導かれると、ヒーターエレメントに高周波の流れに対し90度方向に渦電流が発生します。同時にヒーターエレメントが磁性化します。 

4. 磁性化した金属では、電流は表面を流れやすいため(表皮効果)、発生した渦電流はヒーターエレメントの表面部分を流れます。表面の鉄とニッケルの合金は抵抗が大きいため発熱します。

5. 発熱が進行し、ある一定の温度に到達すると磁性化していたヒーターエレメントは磁力を喪失します。(キューリー点)

6. 磁力が喪失すると表皮効果が消失し、渦電流は抵抗の少ない銅コア部を流れ加熱がストップします。
キューリー点の温度を決めているのがヒーターエレメント表面の鉄とニッケルの合金比率となります。逆に言えばこの比率が変化しない限り発熱温度も変化しません。

チップカートリッジのメンテナンス

■ 高い温度のチップカートリッジはコテ先の酸化を速めます。最初は低い温度で作業し、高い温度が必要な場合のみ、一段高い温度帯のチップカートリッジをご使用ください。

■ ハンダ付け作業を行う前に必ず附属のコテ先クリーナーでコテ先の汚れや古いハンダをきれいに拭き取ってください。ハンダ付け部に不純物が入るとハンダ不良の原因となります。

■ 作業中、酸化したフラックスがコテ先に黒くこびりついている場合、コテ先クリーナーで繰り返し拭き取ってください。その後で新しいハンダをコテ先に付けてください。

■ 作業終了後、コテ先クリーナーでコテ先の汚れを拭き取った後、新しいハンダをコテ先に付けてください。これによりコテ先の酸化を防ぐことが出来ます。

■ チップカートリッジに衝撃を与えないでください。また、過度な力を加えてハンダ付けを行わないでください。